不動産売却の依頼の仕方を知ろう

不動産売却の会社選び

戸建、土地、マンションなどの不動産を売るときには不動産会社に売却を依頼する必要があります。
不動産会社とはどんな仕組みになっているのか、どのように依頼すればよいのかをまず知っておきましょう。

不動産売買物件の仲介・買取をしている会社に頼もう

地元の小さな店舗でも大手でもどちらも可能

不動産会社と聞くと、地元で物件の情報をたくさん張り出している小さな店舗を思い浮かべる人が多いかもしれません。
あるいはテレビなどで宣伝している大手の不動産会社をイメージする人もいると思います。
どちらも業種としては同じ不動産会社なので、どちらに売却を依頼してもかまいません。

賃貸専業は基本的に対象外です。

賃貸住宅の仲介や管理などを専業としている業者は、基本的には対象外です。
売却を依頼できるのは、「売買物件の仲介・買取をしている不動産会社」ということになります。

不動産売買専門に行っている不動産会社は経験、実績が豊富なので選択肢に入れたほうが良いと思います。

物件の査定を依頼して不動産会社を絞り込む

不動産会社に査定を依頼する

売却を依頼する場合、まずは不動産会社に物件の査定を依頼します。
この段階ではまだ正式な売却依頼ではなく、「いくらぐらいで売れそうです」という提案をしてもらうだけです。

簡易な査定と訪問による査定がある

不動産会社による査定には、不動産査定サイト：インターネットサイトなどで売主が申告した情報に基づいて査定する簡易なもの（簡易査定ともいう）と、実際に不動産会社が現地を訪れて査定するもの（訪問査定ともいう）があます。
まずインターネットで数社に簡易な査定を依頼し、その結果を見てから、訪問してもらう不動産会社を１社程度に絞り込んでも良いと思います。

媒介契約を交わす。

査定の結果、売却を依頼する不動産会社を選んだら、売主として媒介契約を交わす。
依頼先を1社だけにする場合は専任媒介契約または専属専任媒介契約、複数の不動産会社に依頼する場合は一般媒介契約となります。
（媒介契約の種類の説明は、NO.8で説明いたします。）

ちなみに不動産会社の仲介によって不動産を買う買主も、不動産会社と媒介契約を結びます。
売主と買主が同じ不動産会社と媒介契約を結ぶケースもあるが（これを「両手取引」という）、別々の不動産会社である場合も少なくない（こちらは「片手取引」と呼ばれる）。

「片手取引の場合、売主側と買主側の不動産会社同士が価格などの交渉をします。
したがって、担当者に交渉力があるかないかによって、売却価格に影響することもあるります。

仲介手数料の支払いは売買契約時と引き渡し時

媒介契約を結んだ段階では、まだ不動産会社への手数料は発生しません。
不動産会社に支払う仲介手数料はいわば「成功報酬」なので、支払うのは契約が成立したときになります。

具体的には、買主と売買契約を交わしたときに仲介手数料の半額を支払い、物件を引き渡したときに残りの半額を支払うのが一般的となっています。