遺産分割対策

親族でもめるのが一番の問題!

どんなに納税対策をしても、節税対策をしても、遺族同士でもめればまったく意味のないものに!「うちはお金がないから関係ない」という人ほど、相続でもめるケースが多いのも実情です。最低限の準備はしておきましょう。



2-1 相続する権利のある人「法定相続人」とは

図「親族」だからといって、全員に相続の権利があるわけではありません。亡くなった人との関係で相続の権利が発生する「法定相続人」が法律によって定められています。


法定相続人に関するルール

●相続する権利のある人は、民法により定められている。
●配偶者は常に相続人となる。
●相続人の組み合わせで法定相続割合が定められている。
●相続人によっては、遺言書の有無・中身にかかわらず最低限の取り分(遺留分)が保障されている。



法定相続分割例

法定相続人 法定相続分 最低限の取り分(遺留分)
配偶者+子 ●配偶者1/2
●子1/2
●配偶者1/4
●子1/4
配偶者+父母 ●配偶者2/3
●父母1/3
●配偶者2/6
●父母1/6
子(配偶者)のみ ●子(配偶者)全部 ●子(配偶者)1/2
配偶者+兄弟 ●配偶者3/4
●兄弟1/4
●配偶者1/2
●兄弟なし

※子や父母、兄弟が複数いる場合は、その人数で均等に分ける



2-2 トラブルが起こりやすいパターンと対策

遺産分割協議でもめやすいポイントがいくつかあります。心当たりのある方は、早めに対策を立てておきましょう。


ケース1 財産が不動産ばかり

トラブルの理由 分割するのが難しい。
対策 ●公平感のある遺産分割方法を検討
●土地を相続する代わりに他の相続人に現金や有価証券を渡すなどの代償分割
●分割方法を明記した法的に有効な遺言書を用意


ケース2 特定の人が同居・介護をしていた

トラブルの理由 同居・介護の貢献分を遺産分割に反映することが難しい。
対策 ●同居/介護の貢献分を遺産分割に反映するか検討
●分割方法を明記した法的に有効な遺言書を用意


ケース3 相続人が複雑(連れ子のいる再婚、独身など)

トラブルの理由 他の法定相続人にとって思いがけない相続権が発生することがある。
対策 ●相続権発生の確認
●誰に財産を残すか指定した法的に有効な遺言書を用意


ケース4 遺言を残していない、遺言に記載漏れの財産がある、法的に効力がない

トラブルの理由 故人の意志が反映されない。
対策 ●弁護士や税理士などに相談しながら法的に有効な遺言書を残す
●記載漏れの財産がないように、財産の棚卸をする